わくわくするお話
「抗菌薬」についての勉強会
本日は抗菌薬につての勉強会が行われました。
現在は周知されていますが、以前は抗菌剤.抗生剤の乱用(適切な疾患.適切な量.適切な期間が守られていない)が行われていることがありました。それにより耐性菌(抗菌剤.抗生剤を使い続けると、細菌の薬に対する抵抗力が高くなり、薬が効かなくなってしまうことがあります。薬剤に対する耐性は、耐性を持たない別の細菌に伝達され、その細菌も薬剤耐性化になりまた別の細菌も…と次々に連鎖してゆくことがあります。このように薬への耐性を持った細菌のことを薬剤耐性菌と言います)が現れ、最悪な場合、深刻な病気に繋がる細菌感染症を治療できなくなってしまうという問題が新たに発生しました。
今後、このような事を防ぐため、今ではどの医療機関においても、明かな細菌感染を疑わない初期の感冒症状に対しては、抗菌剤.抗生剤を処方することはなくなりました。(感冒症状を引き起こす原因のほぼ8割はウィルス感染というのが理由です)
これからも病気に対し、科学的根拠を基に適切な治療を提供できるよう日々進んでまいります。