日帰り手術とは?
その日に帰れますが、決して簡単な手術ではありません。
日帰り手術とは、手術当日に病院に入院し手術を行った日に退院する手術のことです。当クリニックでは、痔の手術や鼠径ヘルニアの日帰り手術を行っています。
当クリニックでは、全身麻酔の場合は午前6時30分、脊椎麻酔の場合は午前7時に来院していただきます。午後の7時までに帰宅していただいております。
日帰り手術は、簡単な手術ではありません。したがって翌日は1日自宅で安静、療養をしていただきます。帰宅途中、腹痛など異常を自覚したらすぐに帰院してください。また、帰宅されても病院へ戻ってはいけないという制限はありません。
当クリニックで日帰り手術ができる理由
日帰り手術を可能にしている5つのポイント
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世界一細い針で行う脊椎麻酔
麻酔は脊椎麻酔で、腰に針をさします。点滴の針より細い「世界一細い針」を使用していますので、刺す時に痛みはほとんどありません。どうしても麻酔が効かない時は全身麻酔に切り替えますが、鎮静剤で眠って頂くのでご安心ください。細い針を使用した脊椎麻酔なので、体への負担が少なくて済みます。
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肛門と肛門周囲だけの麻酔
痔の手術の場合、肛門と肛門周囲だけに行うサドルブロック麻酔を行っています。麻酔範囲が狭く、自転車のサドルや馬の鞍に接する部分に限定されることから名づけられました。座ったまま麻酔が行え、効果が安定しています。必要な部位にのみ十分な麻酔がかかるので、回復室がある当クリニックでは最適な方法です。
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麻酔から覚めるスピード
全身麻酔の場合でも麻酔から覚めるのが早く、お昼には食事をとることができます。限りなく自然な眠りに近い状態を作り出しているので、目覚めも早く気持ち良く起きれます。
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痛みがほとんどない
痔の手術後は、排便時も含め痛みがほとんどありません。侵襲性が低いため、早期の回復が見込めます。
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クーゲル法で行う鼠径ヘルニア手術
鼠径ヘルニア手術の場合、クーゲル法で行っているので、術後の安静や重い物を持ってはいけないなど、生活上の制限がほとんどありません。クーゲル法はキズが小さく、痛みも再発も少ないと言われています。修復用メッシュ(クーゲルパッチ)でヘルニアの部分を含め腹膜の下端を柏餅を包むようにカバーするため、力学的に優れているのが特徴です。
日帰り手術Q&A
日帰り手術に関する様々な疑問におこたえします。
日帰り手術の流れ
一日の流れをご説明します。
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来院・入院
全身麻酔で手術の場合は午前6時30分。
脊椎麻酔の場合は午前7時に来院していただきます。 -
手術準備
- 着替え
- 浣腸(手術前には必ず浣腸します)
- 麻酔の準備
- 尿道カテーテルの挿入(麻酔施行後に行います)
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手術
手術内容により時間は異なりますが、鼠径ヘルニア手術は1時間30分~2時間(麻酔時間も含め)。
肛門疾患手術の場合は1時間30分程度が目安です。 -
術後経過観察
手術後は病室(個室)にてお休みいただきます。尿道カテーテルは午後3時ごろに抜去します。
その後排尿があることを2回確認できましたらご帰宅の準備をして頂きます。 -
ご帰宅
ご帰宅時間には個人差がありますがだいたい午後7時30分ごろとなります。
手術内容について
痔と鼠径ヘルニアの手術を行っています。
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鼠径ヘルニア
鼠径ヘルニアはクーゲル法にて3cm程の小さなキズで手術できます。再発は他の手術と比べてもほとんどありません。 -
痔瘻根治手術
放置すると複雑な痔瘻へと進展し、大掛かりな手術が必要となります。早期に診察、治療を受けることをおすすめします。 -
PPH痔核手術
ALTA痔核手術など痔を切らないPPH痔核手術や注射療法のALTA痔核手術などを行うことで、術後の疼痛や再発がほとんどないように行っています。 -
痔核切除術(痔核根治手術)
痔核とはいわゆるイボ痔のことで、肛門科で最も多い手術の一つです。イボ痔とは内痔核のことで、痔を支持する靭帯の緩みと痔の腫れ、出血があってはじめて治療が必要となります。 -
裂肛根治手術
俗に切れ痔と呼ばれる裂肛は、比較的軽い場合は手術の必要はありませんが、肛門狭窄(指1本も入らない位)を続発している場合は、手術をおすすめします。 -
痔核根治手術
痔瘻根治手術(単純)などイボ痔の手術である痔核根治手術と痔瘻の根治手術など、一度の手術で複数の治療も行います。
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