ペインクリニックとは?
ペインクリニックは、わが国では1962年8月東京大学麻酔科に発足し主として神経ブロック療法が行われてきました。痛みは、脊椎反射・交感神経・精神的などの要素で血行障害を伴います。つまり痛いと血管も含め縮みます。すると発痛物質がウオッシュアウト(洗い出し)されず痛みが継続し増強すると考えられています。
ペインクリニックは椎間板ヘルニアなどの痛みの原因疾患を治療するのではなく、痛みを和らげかつ温めることにより血行を改善しこの発痛物質を洗い流すことで痛みの悪循環を改善させるのが目的です。
どういう治療をするのか?
当院での治療は、内服以外に疼痛局所への局所麻酔剤の注射・坐骨神経痛に対する仙骨ブロック・帯状疱疹後神経痛に対する星状神経節ブロックや硬膜外ブロックなどに加えキセノン光治療で深部から温めています。星状神経節ブロックは片頭痛・顔面痛・肩こり・四十肩・五十肩・しもやけ等にも効果があります。
痛みは自覚症状で他人にはその辛さはわかりません。劇的に痛みが消失する事もありますが、慢性的な痛みは根気よく治療することで悪循環の改善とともに徐々に治していく事がポイントです。